福岡ハカセの<トポス/ロゴス/ピュシス> Vol.1

福岡ハカセこと生物学者・福岡伸一が、自ら感じ・発見したさまざまなトポス(場所)、ロゴス(言葉)、ピュシス(自然)について自由自在に語ります。
福岡 伸一 2026.01.11
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村上春樹『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』が舞台化される!

村上春樹の『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』が舞台化される(2026年1月10日~2月1日、東京芸術劇場プレイハウス)。これはとてつもなくチャレンジングな試みである。読んだ人はご存知のとおり、この小説は、極めて複雑な構造を持つ長編である。「私」が語る“ハードボイルド・ワンダーランド”の章が20、「僕」が語る“世界の終わり”の章が20。二つの世界が交互に展開していく。数ある村上春樹の長編の中でも人気が高く、最高傑作との呼び声もある(私は最新作ほど最高傑作だと思っている)。

プレスリリースによれば、演出・振付は、フランスのアーティスト、フィリップ・ドゥクフレ、脚本は、高橋亜子。“ハードボイルド・ワンダーランド”の「私」役を藤原竜也、“世界の終わり”の「僕」役をオーディションで選ばれた駒木根葵汰と島村龍乃介がWキャストで演じる。“ハードボイルド・ワンダーランド”の司書、“世界の終わり”の謎めいた「彼女」を森田望智が一人二役で、小説でもことさら印象的なピンクのスーツを着た女役を富田望生が演じる。“世界の終わり”で重要な役割を果たす「影」は宮尾俊太郎である。こうして見ると主な登場人物の配役はすべて出揃っていることがわかる。

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